エゴマはなぜ人気?

スーパーでもえごま油やえごまドレッシングを見かけることが増えました。
当店の地元、福島県会津では昔からえごま(じゅうねん)味噌が定番で、えごまブームが来たときには「なんで今?」と思ったものです。そんなふくしまの地域密着型スーパーフード、えごまについてご紹介します。

1.エゴマとは?

エゴマは東南アジアを原産地とするシソ科の植物で、葉が大葉(青じそ)によく似ています。韓国料理店で焼き肉を食べると、サンチュと一緒に出てくるあの葉っぱです。エゴマの葉のキムチなどでも有名です。
「えごま」「荏胡麻」としっかり名前にごまが入っているものの、本物のごまはゴマ科なのでまったく別種。種子がごまに似ていることからえごまと呼ばれるようになったとか。会津では「じゅうねん」という名前で親しまれています。「栄養満点で食べれば10年長生きできる!」という伝承から別名がついたようです。

姿かたちは青じそによく似ていますが紫蘇の香りはしないため、香りで区別ができます。よい香りもしないため、古くは燃料油や撥水剤として使われていました。奈良時代からは油を目的に栽培が始まったと言われており、平安時代には食用油や燃料油としてエゴマ油がつかわれていました。多様な油が普及するようになりエゴマ栽培は下火になりますが、健康配慮が一般的になってからは、αリノレン酸を豊富に含む食材として亜麻仁油などとともに注目されるようになりました。韓国料理の人気とともにエゴマもますます見直されています。
福島県は比較的エゴマの栽培が盛んでエゴマを飼料に混ぜて育てるエゴマ豚の飼育もおこなわれています。

2.エゴマの実

えごま粒 えごまの実 エゴマ

エゴマの実の栄養

エゴマは4月下旬から夏まで栽培され、葉は食用として真夏に出回ります。実は秋に収穫します。エゴマの実には必須脂肪酸のひとつ「αリノレン酸」が多く含まれています。「αリノレン酸」を多く含む食品にはほかにアマニ油、チアシード、ヘンプシード、クルミなどがあります。どれも健康効果が期待されるスター食品です。「αリノレン酸」は魚に含まれるEPAやDHAと同じオメガ3脂肪酸の仲間で、細胞膜の構成成分です。血圧やアレルギーが気になる方が特に摂りたい栄養成分です。

エゴマの実の食べ方

実を炒ると香りとコク、風味が増すので、生の実を購入して自分で炒りたいというエゴマファンもたくさん存在します。エゴマ油は熱に弱いためできるだけ加熱しないで食べることを推奨されていることからも想像がつくと思いますが、エゴマの実を炒りすぎると油と同様に栄養成分が壊れてしまいます。ごく弱火で、少しぱちぱちとはじける音が聞こえたらすぐに火からおろすのがポイントです。エゴマの実はとても小さいので、短時間でも十分に火は通ります。生のままでも食べられるので、過加熱になるよりは少し炒りが甘いくらいのほうがエゴマの良さを活かすことができます。

実を炒って、ごまのようにふりかけとして食べるのも健康食材を日常的に取り入れやすい方法として人気です。
もうひと手間かけるならば、生の実を炒って、擦って、味噌にまぜこんでじゅうねん味噌に。会津の田楽の名店満田屋さんでは、しんごろう(ごはんを丸めて串焼きにしたもの)にぬって提供されています。長野県木曽地域や岐阜県飛騨地方など中部地方の山間地の郷土料理、五平餅も味噌で食べるようです。つまり、焼きおにぎりに相性抜群。
またおはぎやお餅にまぶすのもおすすめです。
本当にフレッシュな油を楽しみたいからと、自分で生の実を炒るところからはじめて搾油を試みる方も!

エゴマ 粒エゴマ

栽培期間中農薬不使用、傷をつけないように丁寧に手摘みした粒えごまです。
(栽培期間中農薬不使用とは従来の無農薬のことです。)
国産 栽培期間中農薬不使用 粒えごま 300g

3.えごま油

えごま油とえごまの実

実よりも広く親しまれているのは油です。健康オイルとして人気も実力も定着した感があります。オメガ3系脂肪酸「αリノレン酸」を豊富に含みます。オメガ3系脂肪酸は体内で作ることができない必須脂肪酸なのでこまめに摂りたいですが、毎日青魚を食べるのも大変、というときオイルで摂れるなんて画期的!ということでエゴマ油とアマニ油が注目を集めることになりました。
オイル全般に言えることですが、酸化が最大の課題です。なかでもオメガ3脂肪酸の多いエゴマ油は酸化しやすいため食べ方に工夫が必要です。
熱に弱いのでとにかく加熱調理には向きません。ドレッシングにして生野菜にかけるのが栄養も壊さず使いやすい食べ方でしょう。
油感に慣れていれば、ヨーグルト、豆腐、もずくにかける、お椀に分けたあとの味噌汁やスープにたらすというのも手軽です。鍋で加熱中の汁物に入れるのは避けてください。
スプーン1杯で1日分の必須脂肪酸摂取量をクリアできるとても優秀な油です。サラダやスープなどいつもの料理にエゴマ油のちょっとまわしかけるくらいなら習慣化できそうです。

4.日本エゴマの会 ふくしまのえごま製品

日本エゴマの会ふくしまは、福島県田村市を拠点とするエゴマの生産者会です。全生産者会員が栽培期間中農薬不使用・化学肥料不使用で、安心しておいしく食べられるエゴマを栽培しています。
新鮮なエゴマを厳選し、天日干しします。多くの仕事に機械を使う現代農業にあって、日本エゴマの会ふくしまのえごま栽培は手作業です。機械での収穫時にえごまに傷がついたり、機械の熱による酸化で品質が低下するのを防ぐため、機械作業の何十倍もの時間と手間をかけています。
種子を砕かず丸のままの状態で圧力をかける製法で搾油しています。酸化が起こりにくいように40度以下の低温でしぼります。

生絞りえごま油

生絞りは栄養成分を極力壊さずに搾る方法です。淡い香りとまろやかな味があり、そのまま飲んでもおいしい油です。賞味期限は製造日から未開封で9カ月。できるだけ新鮮な油をお届けするために製造から2週間以内のものをお届けしています。

エキストラバージンえごま油

エキストラバージンオイルはオリーブオイルだけではないのです。酸化度が0.8%以下の精製しない油がエキストラバージンオイルと定義されています。
古い実、汚れた実、変色した実を原料につかったエゴマ油はその実による不具合を取り除くために薬品や添加物あるいは加熱によって油の色や臭いをとるための精製が必要になり、無色透明で無臭の油に精製されています。
日本エゴマの会ふくしまのエゴマ油は厳選したえごまから搾油するため精製不要なので、きれいな黄色をしています。油に含まれるミネラルやタンパク、色素を取り除いてしまう精製の工程は、天然のミネラルウォーターからミネラルを取り除くのと同じ意味合いです。精製しないエキストラバージンえごま油ならば、期待されている栄養成分をほとんどそのまま摂れそうです。

焙煎えごま油

圧搾前に煎って香りをたたせてから圧搾したのが焙煎えごま油。焙煎も加熱しすぎないよう、細心の注意を払っています。香ばしさとまろやかな味がありそのままでもおいしく飲めます。賞味期限は未開封の状態で製造から1年と生絞りよりは少し長く保存できます。
焙煎えごま油は容器の底に沈殿物がたまります。この沈殿物にはリン脂質が多く含まれ、えごま油の酸化を防ぐ役割があります。

せっかくだからよいものを

精製しきって、すっかり栄養がなくなった油も存在するので、栄養がしっかり含まれた油を選びたいものです。
乳白色のラベルがついたフレッシュキープボトル入りのオイルもある中、日本エゴマの会ふくしまのエゴマオイルは素ガラスのボトル入りです。
なぜ遮光瓶ではないのか気になって代表の渡部さんに尋ねたことがあります。「光にあたったところで劣化しないレベルで抗酸化物質の含有量が多いから大丈夫。まったく問題ありません。」とお返事をいただき、真の抗酸化力について考えさせられました。
とはいえ、ご自宅では冷暗所保管がもちろんおすすめです。

一番小さいサイズは65gから。まずは小さなサイズからお試しを。
1日のオメガ3脂肪酸の必要量小さじ1杯が5gとすると、65gで13日分です。約2週間、エゴマ油生活ができそうです。
およそ1ヶ月分の140gサイズ、大容量の280gもあります。

日本エゴマの会ふくしまの生絞りえごま油 リノレン酸豊富 
生絞りえごま油65g 2,410円
日本エゴマの会ふくしまの生絞りえごま油 リノレン酸豊富 
生絞りえごま油140g 3,560円
日本エゴマの会ふくしまの生絞りえごま油 リノレン酸豊富 
生絞りえごま油280g 5,450円
日本エゴマの会ふくしまの焙煎えごま油 リノレン酸豊富 
焙煎えごま油65g 2,460円
日本エゴマの会ふくしまの焙煎えごま油 リノレン酸豊富
焙煎えごま油140g 3,670円
日本エゴマの会ふくしまの焙煎えごま油 リノレン酸豊富
焙煎えごま油280g 5,770円

なにも足さない、なにも引かない、本物のえごま油で健康習慣はじめてみませんか?

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