PHILOSOPHY フィロソフィー

ことわり

地域を経営視点で整える。長きに渡り培われた地理的特性や歴史文化などの地域資源は、それぞれの文脈の「理」に従い地域の魅力として輝きを放つ。その理を現代の強みとするには、未来を見据え取捨選択し、持続可能な循環経済へと再調和する必要がある。

目の前の幸せと儲かればいいでは通用しない未来の幸せ。地域資源や産業は移り変わる社会と調和され、リジェネラティブな生態系の中で役割を担えるのか。地域経営はこれらの視点を行き来しながら道筋を調えていくのではないでしょうか。

理の調和と軸立て

重なり合う理から地域振興の軸を立てる。人に限らず万物は互いの関係性から我の存在を認識する。その関係性はいくつかの理に従い、持続可能な理の調和の中で存在している。人の暮らし、つまり地域社会においても同じであり、地域振興を考えるにあたり“理の調和と軸建て”の思想があるか否かで、共感性や持続可能性は変わる。

私たちは、地域振興においてさまざまな理の文脈を洗い出し、強みや弱みを整理し、調和する色味を見つけ出す。その調和する理に、住民の意思ある熱量を掛け合わせることで、地域振興の軸建てをする。私たちの役割は、地域に存在するさまざまな理を紐解き、取捨選択し、紡ぎ調和し、共感をつくること。その専門性を活かし、持続可能な地域振興のコンセプトをご提案いたします。

理の調和と軸立て

日本的地域経営の探究

地域経営の基本理念

2030年には65歳以上の高齢者が3,716万人となり、全人口の30%に達し、2054年には日本は4人に1人が75歳以上という史上例を見ない「超々高齢社会」になると言われています。

これからの地域経営を考えるにあたり、日本の社会システムが大きく変わる前提で先の地域社会をどう予測し、軸立てするか、その洞察力はより一層問われています。私たちは次の4つの視点から地域経営の道筋をつくっていきたいと考えています。

地域経営の道筋

道筋をつくる地域経営のテーマ

01 経済成長優先で分断された地域各領域の再結合による
「課題解決」と「魅力創出」

食の循環、海と山、暮らしと自然環境、農福連携、学校と医療、福祉と産業... これらを再結合(データ共有含む)することで多くの課題解決が図られるだけでなく魅力創出につながります。そこに「日本の伝統文化や信仰、道」にある未来へのヒントをまとい取組むことで日本的地域経営が実装され世界に貢献できる地域となるのだと思います。

02 「自助・公助」構造から「共助縁側機能」創出による
「いきがいづくり」と「課題解決」

再結合されると公助でなくとも実現できる「共助領域」が創出されます。日本的幸福型のひとつといえる「いきがい」の構造を知り、誰かに役立ち感謝される「関わり余地」を見出し任せることで、課題解決と幸福の実現が同時に成り立つ。世界に示せる日本的な地域経営の象徴的なひとつになるのだと思います。

03 考え方や取組や成果を地域間・官⺠の連携で共有され
習合しあう仕組みづくり

データやツールを共有し活用することで出来ることを増やしてきました。何の為に何を選びどう活かすのかこそ学び合える関係と仕組みは地域経営の質を向上してくれます。

地域経営戦略の基本フレーム

地域経営の道筋